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三井住友系ANAカードのマイル移行手数料を節約して、3年に1回だけで済ませる方法、完全版

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 ANAマイラーならほとんどの人が持っているであろうANAカード、その中でももっともメジャーと思われる三井住友系のANAカードのうち、10マイルコースで移行する場合にマイル移行手数料を 6,480円取られるカード*1を使っている場合の話です。ポイントの有効期限が2年間なので、マイル移行手数料は2年に1回、つまり半分で済むと考えている方もいらっしゃるかもしれませんが、実際には3年に1度、つまり3分の1でだけで済ませることができるので、そのやり方を詳しく書きます。(ANA JCBカードの場合も同様だろうと思いますが未確認です。)

 

 そうそう、ここでいきなり脱線ですが、今年度(2016年4月以降)に、すでに移行手数料を支払って10マイルコースでポイントを移行した方は、今月末までに貯めたポイントを全部交換しておいたほうが良いかも知れません。以下を読んで決断して下さい。

 

ポイント付与とマイル交換の条件おさらい 

 まずはポイントをマイルに交換する要点を確認しましょう。なおここで言う「ポイント」は、リボ払いやステージ制によって付与されるボーナスポイントではなく、普通に獲得されるポイントです。

 

  • 毎月の請求額合計の1,000円に対してポイントが1ポイントつく。
  • ポイントは、15日締めのカードの場合当月25日頃に、月末締めのカードの場合は翌月10日頃に付与される。
  • ポイントの有効期限は付与日の2年後の月末。したがって15日締めのカードの場合は2年間+5日程度、月末締めのカードの場合は2年間+20日程度。
  • 1ポイントを5マイルに交換するならば手数料は不要だが、1ポイントを10マイルに交換するには、6,480円(=6,000円+税)の移行手数料が必要。
  • 移行手数料を支払った場合、その支払った年度の間(4月1日~翌年3月31日)は、1ポイント→10マイルのレートで何回でも交換できる。

 

 

移行手数料を3年に1回で済ませるための手順

 以下、より一般的であろう15日締めのカードを持っている前提で説明しますが、月末締めカードにもそのまま通用します。

 公式サイトの説明を見るとポイントの有効期限が2年とされているので、全てのポイントを10マイルのレートで交換したい場合、移行手数料を少なくとも2年に1回支払う必要がありそうに感じますが、実際にはポイントの有効期限が2年プラス数日あるので、この「数日」を「江川の空白の一日」よろしく利用して(?)、3年に1回の支払いで済ませようというものです。

 

 その一番簡単な方法を書くと、以下のようになります。

  • 毎年4月に、その年度内(翌年3月まで)に有効期限を迎えるポイントがあるかどうかを確認する。なかった場合は向こう1年間はすることがないので、次の確認は翌年4月でOK。
  • その年度内に有効期限を迎えるポイントがある場合は移行手数料を支払って、そのときに持っているポイントを全てマイルに交換をする。
  • そしてその年度末(3月25日以降)にもう一度、そのときに持っているポイントを全てマイルに交換する。そうすると2年後の3月末まで有効のポイントを全部交換できて、次のポイント交換は2年後の4月で良いことになる。

(この方法はマイルの有効期限を気にする場合には、最良の方法ではありません。マイルの有効期限を延ばすための方法は、後で紹介します。) 

 

 なお、ポイントの有効期限は Vpassで以下のポタンから調べることができます。

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この技を成功させるために注意したいこと

 マイル交換を失敗しないためには、Googleカレンダーなどの電子予定表に予定を入れてておくのがよいでしょう。3年毎に入れておいても良いのですが、長期的な話になるので、予定の入れ忘れを防ぐためにも、4月のどこかに「ANAカードポイント確認」の予定を「毎年繰り返し」で登録しておくのが良いと思います。そしてポイント交換を開始した場合は、その年度末(3月25日以降)に「ANAカードポイント全部交換」の予定を入れるようにします。

 

 

 ポイントの有効期限は 三井住友カードのVpassでわかりますが、私のようにメインが移行手数料不要のゴールドカードで、サブカードとして ANA VISA Suicaカードを使っていてそのサブカードのポイントを移行したい場合、Vpassでのポイント有効期限表示は、全てのカードの合算が示されるため、そこに示されたポイントのうちどれだけが移行手数料が必要なカードのポイントであるのかがわからないため困ります。複数カードのおまとめログイン設定を解除してみても、ポイントに関しては合算で表示されてしまって意味がありませんでした。仕方がないので、私の場合はきちんと年数を確認して予定に入れるようにしようと思っています。具体的には、私は2016年度(2016年4月~2017年3月)に移行手数料を支払って10マイルコースで交換したので、次に移行手数料が必要になるのは2019年度ですから、2019年4月の上旬に「ANA Suicaカードポイント交換」と予定を入れました。なお、そのカードでのマイル交換ができるポイント数の合計は、以下の図のように表示されます。

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交換スケジュールの最適化で、マイルの有効期限を延ばすには

 ポイントをマイルに交換すると、今度はマイルの有効期限3年の縛りが発生するので、できればマイルに交換する時期を先延ばしにしたい方もいるでしょう。しかし上に紹介した交換スケジュールだと、年度はじめに全てのポイントを交換することになりますが、実際にはそのポイントの中には有効期限が先のポイントまで含まれています。そこでその分を先送りにするために、以下の2つの方法も考えてみてください。

 

  • 方法2: 4月末にポイント交換を開始するときには、その年の4月から翌年の2月末まで有効の部分だけを交換し、年度末(翌年3月末)に、残っている全てのポイントを交換する。
  • 方法3: 4月から翌年2月までは、毎月末に有効期限が切れるポイントだけを交換してゆき、年度末(3月末)に、残っている全てのポイントを交換する。

 

 カレンダーへの予定記入は、方法2の場合は方法1と同様に、毎年4月と翌年3月末だけで良いですが、方法3の場合は「ポイント交換」の予定を月末に、その年度末(翌年3月)まで「毎月繰り返し」で登録しましょう。(でも毎月の交換作業がちょっと面倒)。 

 

そもそも移行手数料を払うべきか

 なお、移行手数料無料の5マイルコースで交換するか、移行手数料を払って10マイルコースで交換するかの選択は、3年間でのポイントを予測して交換手数料を払うに値するかどうかで決めることになります。例えば決済額が毎月2万円で20ポイント獲得、3年間で720ポイントが貯まる予想の場合、

  • 5マイルコースだと720 x 5 = 3,600マイル
  • 10マイルコースだと 720 x 10 = 7,200マイル

となり、10マイルコースで交換するということは、余計に得られる 3,600マイルを6,480円で買うということになります。1マイル2円以下のバイマイルになる計算で、私であれば2円以下のバイマイルはするべしという判断をしますが、人それぞれだと思います。

 

 でも実際には、途中でマイルを使いたくなっちゃって、3年待ちきれずに移行手数料を支払っちゃうことが多いんですよね(笑)

*1:一般カード、ワイドカード、Suicaカード、ToQカード