なんちゃって陸マイラーのSFC修行

ANAマイルを年間50万以上を手抜きで獲得する陸マイラーのブログ

マイルの金銭への置き換えをPPやFOPに応用し、真にお得な修行ルートを考える方法

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 つい2日前に、特典航空券であっても金銭価値を考えて自制しましょうというようなエントリを書きましたが、そんなことを書いている自分は、やれビジネスクラスだ、やれファーストクラスだとマイルを浪費しまくってマイル貧乏でピーピーしてます(汗) しかも2018年には、自分が去年エントリにした「ANAダイヤモンド修行を継続することは割に合うことか?」を実践しようとしていて、また出費を続ける頭になっていて本当にバカなことをしています。

  でもどうせバカをするなら効率よくバカをしたいので、相変わらずPP単価とかを考えているわけですが、マイル貧乏になっているので修行であってもできればフライトマイルもガッツリ獲得したいと思うわけです。ただ出費と獲得マイルを別々に眺めていると最後はフィーリングでの判断になってしまうので、せっかくだから先日ご紹介したマイルを金銭価値に換算して計算する手法を応用してみましょうというのが、このエントリの趣旨です。この程度のことは考えながらされている方もいらっしゃるかとは思いますし、私も無意識にはやっていましたが、今回きちんとやってみようということです。 

 

 

2017年ANA修行の目玉になっているクアラルンプール発のプレミアムエコノミー

 私のダイヤモンドステータスは2018年3月末で切れるので、2018年1月から3月までにできるだけ乗りまくる必要があると覚悟を決め、重い腰を挙げて修行計画を考え始めたのが7月中頃でした。それ以前にも羽田-シドニーのプレミアムエコノミーの新設定料金の発売が始まったあとに、慌てて正月明けのチケットを前後の沖縄付きで押さえたものがありましたが、それ以降パッタリと考えるのを中断していまいた。

シドニー往復プレエコが13万円台、PP単価約9円で15,388PP獲得、那覇修行をつけてPP単価8以下でも解脱可能、土日の修行にも!

SFC修行: 東京発、那覇-シンガポールタッチが土日完全2日で完結可能に!

 

 しかしその後クアラルンプール発券で日本へのプレミアムエコノミー、北米へのプレミアムエコノミーのルートが紹介されたのを知り、これをどうにか組み込めればと思っていたところです。


「運賃総額-獲得マイル価値」を用いて、PP単価を補正して考える

 運賃を調べてみると、2017年7月時点ではどう考えても KUL-HND-ISGが最高のコストパフォーマンスですが、せっかくなので日本からアメリカにも行ければなぁと思い、どの程度効率が良いかを考えてみたくなりました。そこで獲得マイルを金銭換算して運賃総額から引いてやったものを「修正運賃総額」として、それをもとに計算したPP単価を「修正PP単価」として比較の材料にすることにしてみました。

 

まずはクアラルンプール→東京のプレミアムエコノミーの価値ですが、ボーナスマイル120%(ダイヤモンドステータスでゴールドカード)で、1マイルを2円と考える場合ですが、以下のようになりました。 

  総額 区間基本マイル 獲得マイル 獲得PP PP単価 総額-マイル価値 実質PP単価
KUL-TYO(E) 72,960 3,338 14,686 10,814 6.75 43,588 4.03

実質PP単価は4.03と非常に優秀です。この実質PP単価は、

  • 実質PP単価 = {運賃総額 - (獲得マイル×マイル価値)} ÷ 獲得PP 

として計算しています。

もし初修行を考えている人であれば、ステータスなし、ボーナスマイルはゴールドカードの25%だけになります。そういう方が1マイル価値をスカイコインに交換する場合の1.7円として考えるならば、このようになります。

  総額 区間基本マイル 獲得マイル 獲得PP PP単価 総額-マイル価値 実質PP単価
KUL-TYO(E) 72,960 3,338 8,344 10,814 6.75 58,775 5.44

これでもかなり優秀だとわかります。

 

さて、クアラルンプール発券で沖縄経由、石垣経由を付加する場合や、北米への発券をする場合について、クアラルンプールから東京分を引いた差額で計算してみますと、以下のようになります。

 まずはボーナスマイル120%でマイル価値を2円とした場合です。 

  総額 差額 区間基本マイル 獲得マイル 獲得PP PP単価 総額-マイル価値 実質PP単価
東京-那覇乗継分 86,440 13,480 984 4,328 3,936 3.42 4,824 1.23
東京-石垣乗継分 86,440 13,480 1,224 5,384 4,896 2.75 2,712 0.55
東京-ワシントンDC部分 213,160 140,200 6,762 29,752 14,324 9.79 80,696 5.63
東京-NY部分 212,540 139,580 6,723 29,580 14,246 9.80 80,420 5.65
東京-ヒューストン部分 213,160 140,200 6,658 29,294 14,116 9.93 81,612 5.78
東京-シカゴ部分 212,540 139,580 6,283 27,644 13,366 10.44 84,292 6.31
東京-ロサンゼルス部分 199,350 126,390 5,458 24,014 11,716 10.79 78,362 6.69
東京-SFO部分 199,640 126,680 5,130 22,572 11,060 11.45 81,536 7.37
東京-サンノゼ部分 199,640 126,680 5,162 22,712 11,124 11.39 81,256 7.30
東京-シアトル部分 199,640 126,680 4,775 21,010 10,350 12.24 84,660 8.18
東京-バンクーバー部分 198,660 125,700 4,681 20,596 10,162 12.37 84,508 8.32

 なんと石垣往復部分は実質PP単価が0.55となりました。なにしろ13,480円分で5,384マイルを獲得するので、その部分だけで 13,480円÷5,384マイル = 2.5となり、2.5円でのバイマイルのようになっているわけです。付けるるならば石垣往復をつけるのが得策であることがわかります。

 ちなみに同条件での東京ー那覇プレミアム旅割で、運賃をかなり安い方をとって25,000円として計算したところ、PP単価は8.74、修正PP単価は6.85となり、クアラルンプールからのプレエコ発券でシカゴまで行くときの東京-シカゴ部分よりも高いことがわかりました。しかもこれは東京ー那覇のプレミアム旅割の中では安いものなので、高いものだとさらに効率が悪くなります。

 

  続いてボーナスマイル25%、マイル価値を1.7円とした場合です。

  総額 差額 区間基本マイル 獲得マイル 獲得PP PP単価 総額-マイル価値 実質PP単価
東京-那覇乗継分 86,440 13,480 984 2,460 3,936 3.42 9,298 2.36
東京-石垣乗継分 86,440 13,480 1,224 3,060 4,896 2.75 8,278 1.69
東京-ワシントンDC部分 213,160 140,200 6,762 16,904 14,324 9.79 111,463 7.78
東京-ニューヨーク部分 212,540 139,580 6,723 16,806 14,246 9.80 111,010 7.79
東京-ヒューストン部分 213,160 140,200 6,658 16,644 14,116 9.93 111,905 7.93
東京-シカゴ部分 212,540 139,580 6,283 15,706 13,366 10.44 112,880 8.45
東京-ロサンゼルス部分 199,350 126,390 5,458 13,644 11,716 10.79 103,195 8.81
東京-SFO部分 199,640 126,680 5,130 12,824 11,060 11.45 104,879 9.48
東京-サンノゼ部分 199,640 126,680 5,162 12,904 11,124 11.39 104,743 9.42
東京-シアトル部分 199,640 126,680 4,775 11,936 10,350 12.24 106,389 10.28
東京-バンクーバー部分 198,660 125,700 4,681 11,702 10,162 12.37 105,807 10.41

 これと同条件での、東京-那覇プレミアム旅割については、修正PP単価は7.82となり、東京-ワシントンDCや東京-ニューヨーク部分を乗るのと同程度という結果になりました。

 

クアラルンプール発券プレエコで北米に飛ぶのは、東京-那覇をプレミアム旅割で修行するより良いとも言える

 以上からは、クアラルンプールから沖縄にプレエコ発券をするのが圧倒的に効率がよく、また、北米への乗継プレエコ発券をするのも、東京-那覇をプレミアム旅割で修行するよりは損にはならないかむしろ得をすると言っても良さそうだとわかりました。とりあえずここで一旦締めます。ご参考になれば幸いです。