決定版!これで失敗しない、三井住友のANAカードリボ払いのボーナスポイント獲得条件
こんにちは、AMFです。三井住友系のANAカードで、リボ払いの手数料をわざと小額発生させてボーナスポイントを獲得する技は、既に習得した方ならなんの疑問もなく毎月今頃にちゃちゃっと済ませていると思います。しかし私自身が数ヶ月前にミスをしてボーナスポイントをとり逃したので、そのことを含めておさらいしたいと思います。
リボ払いのボーナスポイント獲得条件
結論から言うと、リボ払いの手数料を発生させる絶対確実な方法は、
- はじめて手数料発生を狙って支払い増額をするときは、1,300円以上を残す。
- 連続2回めの支払い以降は、毎月100円以上(つまり3桁以上)を残す。
- カードを使った金額がリボ払いの最低金額にも達せず、全額支払いとなってしまったときには、次回の支払いではじめてのときと同様に 1,300円以上を残す。
ということになります。ただし実際には、はじめての支払日が10日(通常の日程)の場合は 500円残せば足ります。休日の関係で支払日が11日となる場合は 700円で足ります。12日の場合は 900円で足ります。1,300円というのは、支払日が13日になる場合、つまり10日が土曜日で12日が祝日のために支払日が13日になり、15日の締め日まで2日しかないという最悪の場合の計算です*1。支払日のことを考えずにちゃっちゃと増額設定したい方は、初回支払のときだけ1,300円以上残るように臨時の支払い額を増額をして下さい。最悪2,200円払い残しても、それに対する1ヶ月分の手数料は 30円にもなりません。
リボ払いの手数料計算の理論
まず大原則ですが、三井住友系のANAカードでは10日支払いのカードの場合、決済の締め日は毎月15日(15日固定、土日祝でも不変)で、その支払が翌月の10日(土日祝に該当する場合は次の営業日)になります。決済に対する手数料は買い物の日から支払日までは発生せず、支払日にリボ払いで支払い残した金額に対して、その支払日から手数料が発生します。
そして支払日の数日後にその月分の締め日があります。初回支払のときはこの短い期間に最低1円の手数料を発生させるような金額を支払い残すように、リボ払いの追加支払いをする必要があります。リボ払いの追加支払いは1,000円単位でしか申込みできません。
さて、その手数料を発生させるための計算ですが、非常に重要な原則が一つあります。
- 付利単位は100円 (手数料の計算の元金は、100円単位で考えるということ)*2
したがって、例えば99円残したとしても、手数料の計算上は0円と勘定され、何日待っても手数料は発生しません。また、例えば850円を残したとしても、手数料計算のときは800円残したのと同じことになります。
では、100円に対する1日の手数料はいくらかと言うと、今年はうるう年なので、
100円 x 15% ÷ 366 ≒ 0.04098361円
です。これを基に計算することになります。
具体的に 2016年11月を例として説明します。10月16日から11月15日までの買い物分の支払いは、本来なら12月10日になりそうですが、2016年12月10日がちょうど土曜日に当たるので、実際の支払日は次の営業日である12月12日(月曜日)になります。そうすると、最初の手数料は12月12日から3日後の12月15日までの間に発生させなければなりません。100円に対する3日間の手数料は 0.04098361 x 3 ≒ 0.123です。800円だとこれの8倍で 0.984となり1円に満たないですが、900円だと 1.107となり1円の手数料が発生するわけです。*3
連続2回目の支払いからは、毎回100円以上残せば大丈夫です。100円に対する1ヶ月の手数料が最低でも 0.04098361 x 29(2月~3月) = 1.188となり、最低でも1円は確保できるからです。うるう年でない場合の数字は多少違いますが、結論としては同じように100円以上残し続ければ大丈夫です。実際私は以前にサブカードの ANA Suicaカードで毎月の未払い分が102円の状態で、今年の2月を含め、毎月1円の手数料を計上していました。*4
以上について、締め日である15日で切ったカレンダーでまとめると、以下のようになります。
未払い額を小さくしすぎたり、全額支払いをした失敗例
実はわたしはこの夏に、付利単位が100円であるということを知らずに1円単位の計算をして、未払い分が88円あれば1円の手数料が付くと思い込んでそれを2ヶ月続けたら、手数料が発生せずにボーナスポイントが0になってしまうというミスを犯しました。*5
また、一度でも 1円も残さずに全部を支払ってしまうと、その全部を支払うときにその日までの手数料もまとめて支払ってしまうことになり、直後の締め日に手数料が発生しなくなってしまうのでこれも失敗になります。このことは「1000のマイルも1から」の gaotsu様が体験されてご発表されました。
以上2つの失敗パターンを、同じように図示しておきます。まずは途中で全額返済した場合です。
続いて未払い分を100円未満にしてしまう場合です。
私の場合は、サブカードである ANA Suicaカードでのミスだったので、失ったボーナスポイントは18ポイント、約80マイルで済みましたが、gaotsu様はかなりのマイルを失われたようです・・・ 皆さんもどうかご注意下さい。
実際の申込方法は以下の別記事でご紹介しました。
(Last modified: Dec. 12, 2016)
*1:皇族のご成婚などで、臨時の休日があり10~13日が土日祝日になるような場合は考慮していません
*2:このことは三井住友カード会員規約の第32条の4に書いてあります。サービスデスクに電話したときに念のため確認しましたが、その通りとの回答でした。
*3:もっとスマートな計算は、[支払額] x 15% x 3日 ÷ 366 > 1円 という不等式を、[支払額]について解くことでできます。[支払額] > 1 x 366 ÷ 3 ÷ 15% となり、右辺は 約813.3となるので、それよりも大きい100円単位の額、つまり900円となります。
*4:なお、締め日翌日から支払日までの未払い分に対する手数料と、支払日翌日から締め日までの未払い分に対する手数料は、それぞれ小数点以下第2位まで計算して合算するそうです。サービスデスクに電話して教えて頂きました。
*5:平年の2月のことを考えて、[支払額] > 1 x 365 ÷ 28 ÷ 15%を計算しました。88円と書きましたが、いま再計算したところ、87円以上という答えになるようです。