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プレミアムエコノミー: 海外旅作利用と通常発券とを比較してみる

 こんにちは、口を開けば「海外旅作でプレミアムエコノミー」のAMFです。今ちょっと7月海の日3連休の旅作シンガポール一人旅を調べてみたら、エコノミーだと 165,800円、プレミアムエコノミーだと 96,400円って、おかしいでしょそれは!(空港使用料等 5,550円は除く)

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 そんな状況ですが、海外旅作でプレミアムエコノミーを利用してプレミアムポイントを大きく稼ぐ方法は、SFC修行界ではだいぶ普及してきたでしょうか。先日ダイヤモンド修行を決意されたのり様も、海外旅作についていろいろと検討されており、つい昨日も「地方からのSFC修行」検討の中で取り上げられています。

地方からのSFC修行 おすすめ路線はこれだ! - しーずざでい SFC修行とかマイルとか

 

 ところで少し前に、2016年9月のシルバーウィーク前後の出発便に、シンガポールとシドニーへのプレミアムエコノミーセールがあることをご紹介しました(なお発売期間は2016年6月末まで、現時点であと数日です)。 直感的には旅作で使われるフライトの多くは、席種を問わずこのようなセール価格のものなのだろうという印象です。チケットの区分でいえば「 Super Value (プレエコの場合は Super Value Plus)」というやつです。

 このようなセールがない期間ならば、旅作で探すのが通常最も安くなりますが(それに気付かず失敗した体験談はこちら)、セールがある期間の場合は値段がどっこいどっこいになるので(例えば現時点で、2016年9月24日出国、26日帰国の日程は、普通発券90,690円、旅作最安97,850円(施設使用料等込み))、そのような場合にどちらを選択するかを検討できるように、シンガポールやシドニーに行くのに、旅作と直接発券とではどのような違いがあるかを比べてみます。赤文字は優れている点、青文字は状況によって異なる点です。

 

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普通発券だと、日本出国後2日後に現地を出発することができる

 旅作利用では現地最低2泊が義務付けられていますが、普通発券では日本出国の2日後に現地を出発することができます。そうするとシンガポールの場合は、日本出国2日後の0時を回ってすぐの便で帰国の途について、日本についてからの時間が有効に使えることになります。例えば帰国の日に、シンガポール0:35 → 8:45成田 →(空港間移動)→ 羽田13:05 → 15:45那覇17:15 → 19:10伊丹という那覇経由の飛び方もできるようになります。同じことが関空、名古屋、福岡、宮﨑、鹿児島でもできるようになります。ただしこのうち、大阪、名古屋については、乗り継ぎ料金無しで東京から/東京までがついてその分のマイル・PPをタダ取りできるので、わざわざ那覇まで行ってもそれほど得はないですし、九州の場合は那覇まで/那覇からのフライトでかなり経費がかさむのでこれもあまり得にはならないかもしれません。ただし、時間短縮になることは間違いありません。シドニーの場合は丸1日短くて済むことになります。

 

普通発券だと、国内乗り継ぎ便は異なる経路でも良い

 旅作であっても普通発券であっても、国内乗り継ぎ便は片道だけでも往復でも良いのですが、往復とも乗り継ぐ場合、旅作のシステムでは往復とも同じ経路でしか取れないのに対して、普通発券では往復の経路が異なっていても発券できます。例えば 那覇 → 成田 → シンガポール → 成田 → 札幌 というような発券もできるようになります。そのような発券をする場合にお世話になるのが、「複数都市」の予約画面です。結構面倒なのですが、一便一便の日付と発着都市を入力していきます。

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 たまにシステムの不具合なのか何なのか、上部に示される最低運賃が間違っている場合もあるので、油断は禁物です。例えば、1日目に那覇 → 羽田、2日目に 羽田 → シドニーと飛ぶ場合、1日目の那覇羽田便を最終便で飛べば、24時間以内の乗り継ぎになるので、乗り継ぎ部分は 5,000円ぐらいで済むはずなんですが、それが考慮されません。注意が必要です。

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 ついでにいうと、このANAの予約システム結構穴があるようで、2016年9月のシルバーウィークのプレエコセール期間で、大阪 → シンガポールを普通に往復で検索すると、セールの運賃が出てきません。この場合も「複数都市」の予約画面を利用すると、セールの運賃が出てきます。ANAだけに穴が多い・・・ 

 

アップグレードを予約時に確定させることができる

 プレミアムエコノミーの優れた点の一つに、どんなに安いチケットであってもマイル等によるアップグレードが効くことがあります。ただし旅作の場合は出発の30日前にならないと発券ができず、発券がされていないとアップグレードができないという成約があります。直接発券だとこれがないので、予約と同時にアップグレードが確定します。

 

その他

 これは当たり前ですが、直接発券ではホテルが付いていないので、自分で手配しなければなりません。もっとも、シンガポールの場合はこの最短滞在を空港から出ずに乗り切り帰ってくるいわゆる SINタッチ(シンガポールに行って、ホテルに入らずそのまま戻ってくること。昔は国内接続便の条件が今より良く、これをエコノミーでする人が多かった)が多用されたようで、この直接発券ではまさにそれができるわけで、ここは一長一短でしょうか。

 

 キャンセル料の違いの方も一長一短で、旅作の場合は通常期だと30日前までキャンセル料が無料なので予約しやすいけれども、直前のキャンセルは逆に高く付きますね。

 

 そして重要な事ですが、セールが出ている場合、ある日程で旅作は安くないけれども普通発券だと安い場合があったり、その逆もありますので、労を厭わず是非両方とも調べてみてください。例えば現時点で2016年9月シルバーウィークのシンガポールは、旅作は多くの日程で値段が上がっていますが、セールの普通発券はまだまだ9万円台の日程がたくさんあります。逆にシドニーはセールの普通発券はほとんどなくなっていますが、旅作の方は普通発券ほどではないですが、それなりに安い日程が残っています。