なんちゃって陸マイラーのSFC修行

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ANA VISA Suica カードの活用の勧め

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 こんにちは、AMFです。先日、ANAカード3枚使いの実態として、ANAカードプラチナ、ANA VISA Suica カード、ソラチカカードの使用実態をご紹介しました。

 

 今回もまたもや地域限定ネタで恐縮ですが、Suica, PASMO地域にお住まいで普段から鉄道に乗っている方で、これからメインカードをどうしようか検討している方、あるいは死蔵している ANA VISA Suicaカードをお持ちの方は(東急沿線の方であれば ANA TOP&ClubQ PASMOマスターカード。以下の記述では Suicaのことだけ書きますが、基本的に同じだと思ってください)のために、改めてANA VISA Suicaカードの活用法をご紹介します。

ANA VISA Suicaカードの魅力その1: Suica定期券、記名式Suicaへのチャージでポイントがつく

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 Suicaのオートチャージ、すなわち自動改札口を通るとそのつど残額が判定され設定に応じてチャージがされる機能は、一度使いはじめるととっても便利で手放せないものがあります。カード本体とは別のSuica定期券、記名式Suicaをひも付けしておけば、ANA VISA Suicaカードからのチャージによって、カードでの買い物と同じようにワールドプレゼントポイントがつくので、そのようにしてチャージされた Suicaで買い物をすることは、ANA VISA Suicaカードで買物をするのと同じようにポイントが貯まるということになります。他のプリペイドカードやクレジットカードが利用しにくい鉄道各線や、私の大好きな牛焼肉定食のある松屋(Suicaしか使えない)などの利用でもワールドプレゼントポイントがつくことになるので、これはなにかとお得です。

 (注:鉄道の中でも、JR東日本は黒い券売機や窓口で他のクレジットカードで普通乗車券を買うことができますが、手間がかなりかかるのでお勧めではありません。1.5%還元のプラチナカード持ちの私でも、よっぽど遠くに行くときでしかもヒマでもない限りは、還元率はちょっと低くても妥協してSuicaで乗っています。)

 もしSuica定期券や記名式Suicaと、ANA visa Suicaカードの両方をお持ちでありながら、ANA visa SuicaカードからSuica定期券や記名式Suicaへのオートチャージ設定をしておらず、現金でチャージをしている方がいらしたら、一刻も早くオートチャージ設定をされることをお勧めします。オートチャージ設定は JRの駅などにある「VIEW アルッテ」という機械でできます。Suica定期券や記名式Suicaに、他のクレジットカードからのチャージを設定している方は、以下をさらに読み進んでみて、ANA VISA Suicaカードからのオートチャージに変更するのが得か、今の設定が得なのかをお考えください。

ANA VISA Suicaカードの魅力その2: マイ・ペイすリボの設定で、利子を発生させることによってボーナスポイントもつく

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 ANA VISA Suicaカードは、他の三井住友系ANAカードと同様に、マイ・ペイすリポ設定をした上で利子の発生があると、ワールドプレゼント本ポイントと同数のボーナスポイントが付与されます。マイ・ペイすリボを設定しての毎月の利子発生方法の詳細は複雑なのでこの項では省きますが(いずれ書いたらリンクしますが、現状では「ANAとマイルのパパじゃない?」など、他の諸先輩方のブログをご参照ください)、セカンドカードとしてSuica利用のためだけに使用するのであれば、カードを手にしたら一番最初に100円以上200円未満のジュースか何かを ANA VISA Suicaカードの「クレジットカードでの決済(Suicaでの決済ではなく)」で買っておいて、あとは Suicaとしてしか使わないようにしておけば、毎月のマイ・ペイすリボの増額支払いの手続きが大変楽になります。例えば、最初にクレジットカード決済で120円でジュースを一本だけ買って、それ以降はSuicaチャージのためにしかクレジットカード決済をしないようにしておけば、毎月の明細総計は「Suicaチャージ代(1,000円の倍数)+120円」となるので、そのうちの Suicaチャージ代を全て毎月マイ・ペイすリボで支払うようにすれば、繰越額は毎月120円となって、3回目以降の支払いでは毎月1円の利息が発生し、マイ・ペイすリボによるボーナスポイントを得ることができます。

 ただしこの方法にはちょっとした落とし穴があって、設定したマイ・ペイすリボの設定額未満のチャージしかなかった月があると、利息1円発生のための120円まで含めて全額が決済されてしまい、マイ・ペイすリボの設定を一からやり直さなければならなくなります。もともと交通系カードをあまり使う機会がない方は、注意しておく必要があります。

ANA VISA Suicaカードの魅力その3: ボーナスポイントをソラチカルートに乗せることができる。

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 陸マイラーの皆さんならご存知のように、三井住友カードのボーナスポイントは、そのままマイルに移行すれば 1ポイント→3マイルですが、Gポイント・ソラチカルートであれば 1ポイントが4.455マイルになります。Gポイントへの移行サービスは200ポイント以上100ポイント単位となっていますが、ANA VISA Suicaカードで貯まるボーナスポイントは微々たるものであっても、ボーナスポイントをGポイントに移行するときは、他のANAカードと合算されて移行されるようなので(私の過去の体験参照)、他のANAカードのボーナスポイントがそれなりに貯まるようでしたら、それに上乗せする形で無駄なくGポイントに移行するすることができます。

ANA VISA Suicaカードの魅力その4: 決済額によって移行手数料の有無を選ぶことができる。

 本来ANAカードの一般カードで、10マイルコースでの移行手数料がかかることは負担ですが、Suicaカードの場合はそもそもマイルにならないと思っていたSuica決済がマイルになるのですから、そこは目をつぶりましょう。10マイルコースでのマイル移行手数料は、徹底的にケチれば3年に1回で済みますので、どうしてもマイルが差し迫って必要等の条件がなければ、2年度目末(3月末)までに貯まったワールドポイント総数を見て3年度末までに貯まるマイルを予測して、手数料無しで5マイルコースで移行するか、3年度目の4月に移行手数料6,480円を払って10マイルコースで移行するかを、自分にとってどちらが得かを考えて実行すれば良いのです。
 もし移行手数料なしの5マイルコースで移行したとしても、ワールドポイント+ボーナスポイントのGポイント・ソラチカルートを合わせれば、0.5% + 0.4455% = 0.9455%の還元率でマイルが貯まることになるのですから、悪くない計算だと思いませんか? もし移行手数料を支払って10マイルコースで移行するのであれば、1.0%+0.4455%=1.4455%の還元率でマイルが貯まることになります。

EdyとSuicaとどちらが得か? IDの利用は?

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 ANA 一般カードやワイドカードからのEdyチャージにはポイントがつきません。ANA VISA ワイドゴールドカード所持の場合は Edyチャージにもポイントが付きますが、1000円で5マイル、つまり還元率0.5%です。Edyは利用の段階でもマイルがついて、こちらは200円で1マイルです。こちらも0.5%付与なので還元率0.5%かと思いきや、200円に見たない端数は切り捨てですから、現実的には還元率0.5%未満と考えざるを得ません。そうすると、Edyを使う場合のマイル還元率は一般カードやワイドカードの場合0.5%未満、ワイドゴールドカードやプラチナカードでも1.0%未満となり、Suica利用の0.9455%と大差ないことになってしまいます。Suicaしか使えない状況は少なくないですから、Suicaに軸足を置くことを検討しておいて悪くないと思います。ただ、Suicaはチャージ上限が20,000円、Edyは50,000円と、この点ではEdyに軍配が上がりますから、どうしても必要な場合だけ Edyも使うというのはありかもしれません。

 一方IDについては、IDを使うことはカードで決済することと同じですから、IDが使える状況ならばIDを使うと良いでしょう。メインカードが別の三井住友ANAカードの方は、メインカードのIDを使えばよいですし、メインカードがANA VISA Suicaカードの方は、IDを別カードで作ってそれを使うことになります。Suicaで高額の買い物をして残額を使いきってしまうと、次にオートチャージするまで使えなくなってしまうので、両方使えるときは基本的にはIDが良いかもしれません。ただし、ヨドバシカメラでは、IDを使うとヨドバシゴールドポイントが2%少なくなりますから、逆に出来るだけSuica(やEdy)を使うのが良いでしょう。ビックカメラも同様です。

ANA VISA Suicaカードとエクストリームカードはどちらが得か?

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 マイル還元率最強カードとしてエクストリームカードが有名です。ANA VISA Suicaカードの最高マイル還元率1.4455%よりは低いですが、初年度年会費無料、年間30万円以上の決済で翌年度以降も年会費無料で、いつでもマイル移行できる点がメリットです。一方ANA VISA Suicaカードは年会費や、1.4455%を実現するためにはマイル移行手数料がかかりますが、年会費の方はリボ払い設定等をすれば811円に収まり、その額で継続ボーナスマイル1,000マイルを毎年もらえるというメリットもあります。
 もう一つ押さえておきたい点があります。エクストリームカードでの1.35%は、全てがGポイント→ソラチカ経由での計算になりますから、全てがソラチカの交換上限20,000ポイントの一部を占めるのに対して、ANA VISA Suicaカードの1.4455%は、そのうち0.4455%だけがGポイント→ソラチカ経由となり、その分しかソラチカの交換上限を喰わないことになります。例えば、一ヶ月の決済がちょうど100,000円だとしたら、エクストリームカードの場合は

  • Extreme Cardポイント1,000 → Gポイント1,500 → メトロポイント 1,500

ですが、ANA VISA Suicaカードの場合は、

  • ボーナスポイント 100 → Gポイント495 → メトロポイント 495

となり、ANA VISA Suicaカードのほうが メトロポイントの交換上限消費量が 1,005ポイント分少なくて済み、その分他のポイントサイト等で得たポイントを有効活用することができることになります。もっともこの点は、ポイントサイトでガッポガッポ稼いでいて、常にソラチカルートの上限を気にしながら移行している人にだけ関係することですが・・・

ANA VISA Suicaカードと ANA TOP&ClubQ PASMOマスターカードの違い

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 最後に念のため、ANA VISA Suicaカードと ANA TOP&ClubQ PASMOマスターカードの違いについて触れておきます。ANA TOP&ClubQ PASMOマスターカードでは家族会員カードが作れるのに対し、ANA VISA Suicaカードには家族会員カードがありません。PASMOでも大丈夫な人で、このカードをメインカードとして家族で決済を一本化したい方の場合は、ANA TOP&ClubQ PASMOマスターカードを中心に据えるのが良いでしょう。

以上まとめますと、ANA VISA Suica カードをオートチャージで日常利用することは、メインカードとしても検討に値しますし、ANAカード2枚持ちの場合でも Suicaだけのために使うと考えれば、陸マイラー基本戦術としてありと言って良いと思います。